保険に加入する際に気を付けたいこと
こんばんは、まろたです。
ライフプランにおける各種イベントの試算をすすめています。
今後、数回に分けて「保険」について考えたいと思っています。
生命保険や医療保険等、個別の話の前に、保険全体の特徴と注意点をまとめてみます。
保険加入の期待値はマイナス
前回の記事でも触れた通り、保険に加入するという行為の期待値はマイナスです。
保険(特に大手、上場企業)は給料の良い業界として知られています。
そこで働く人の給料や立派な本社ビルの賃料等は加入者の保険料から賄われています。
誰かが勝って誰かが負けるゲームのことを「ゼロサムゲーム」と言います。
保険のように胴元以外がトータルで損をするゲームのことを「マイナスサムゲーム」と言います。
マイナスサムゲームには参加しないことが原則です。
しかし、人生における大きなリスクに対応するため、保険に加入する必要がある人は多いです。
ならば、保険に加入しなければ対応できない事態に備えるための、最小限の保険を掛けるべきです。
少なくとも、保険金収入で生活水準が上がるほどの保険をかける必要は無いはずです。
加入前に考えるべき4つのこと
1.最大リスク
⇒ 最も悪い想定でどれだけの損害が出るのかを把握します。
ただし、あまりに低い確率の事象までカバーしようとするとキリがありません。
例えば1000分の1以下の発生確率なら無視する、ぐらいの割り切りも必要です。
どうしようも無い不運に見舞われた人のために社会保障があるという考え方もあります。
2.求める補償額
⇒ 最悪の想定が現実となってしまった場合、いくらの補償を求めるか決める必要があります。
3.貯蓄等、自分の資産
⇒ 全てを保険で賄う必要はありません。
既に保有している資産や貯蓄がある場合は、それを差し引いて必要額を求めます。
4.公的補償(遺族年金、障害年金など)
⇒ 忘れがちですが、これも差し引いて保険で備える額を考える必要があります。
遺族年金や障害年金は額も大きいため、しっかり把握しておくことをおすすめします。
遺族厚生年金や障害厚生年金はサラリーマンを辞めると受給できない場合があります。
特にしっかりと受給要件を確認しておく必要があります。
最強の保険とは
保険には支払要件があります。
医療保険なら入院する、就業不能保険なら指定の就業不能状態になる、等の要件です。
障害年金等の公的補償を受給する場合でも、受給要件を満たしている必要があります。
そういう意味で、貯蓄は最強の保険と言えます。
有事の際には何の要件も無く保険として機能します。使途も問われません。
平時の際にも生活を豊かにし、心にゆとりを与えてくれます。
過剰に民間の保険に加入すると、最強の保険である貯蓄を積み上げるペースが鈍ります。
現時点で最低限必要となる保険金収入を計算することが第一歩です。
そして、都度見直しをして保険料を減らしながら貯蓄を積み上げていきましょう。