7つに分けるだけ!更に役立つ家計管理


こんばんは、まろたです。

前回に引き続き、無駄を省いた家計管理の手法を紹介します。

今回は、前回の紹介した中で一番手間をかけた方法から、もう一歩進んだ家計管理法です。

私も経理の仕事を担当していたことがあるので、マニアックな内容になっている自覚はあります。

前回でアレルギーの出た人は、残高の推移を見る方法だけ、試して頂けたらと思います。

細かい費目より段階利益を意識する

・資産負債の残高を把握する

・前回記録時からの現金の増減を「投資」「財務」「営業」に分ける

・収入と費用を分ける

・固定費と一定金額以上の支出を「その他の支出」と区分する

まずはここまでの流れを習慣づけることが大切です。慣れるまで無理して先に進む必要はありません。

さて、ここまでできたら次は何をすれば良いでしょうか。

もちろん、「何処で買ったか」「何を買ったか」を記録するのはまだまだ先ですよ。

おそらく、食費や交通費、娯楽費など、支出を細かく分類しようとするのではないでしょうか。

これは決して悪いやり方ではありません。そこまで分けて記録できれば分析精度も上がります。

ただ、そこまで頑張る前にもっと楽で有効に分析ができるようになる方法があります。

それは、段階利益を把握できるよう、収入3種類、支出4種類の合計7種類に分類することです。

段階利益とは

段階利益とは、損益計算書(PL)における利益の区分です。

表示順としては、上から「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」となります。

売上総利益は売上高から売上原価を引いて求められます。粗利とも呼ばれるものです。

そこから営業費用を引いたものが営業利益となります。

営業利益に株の配当金や売買手数料などの営業外損益を合わせると経常利益を求められます。

経常利益にその年だけしか発生しないような特別な損益を合わせたものが当期純利益です。

現金の増減のうち「営業」に分類された部分がこの当期純利益と一致します。

このレベルで収支を把握できるようになるだけで、様々な分析が可能になります。

段階利益を把握する方法

まず、収入のうち会社からの給料や賞与などを売上高に分類します。

株の配当金は営業外収益に、結婚式のご祝儀など1年限りの収入があれば特別利益に分類します。

収入については殆どが振り込みでしょうから、通帳の明細を見れば簡単に把握できると思います。

次に、固定費や一定以上の金額として分けた支出のうち、会社関係の支出を売上原価に分類します。

例えば、税金や社会保険料、会社関係の飲み会やスーツ、革靴の購入費用などです。

続いて、株式の購入費用は営業外費用に、災害等1年限りの支出があれば特別損失に分類します。

この段階でどこにも分類されなかった費用については全て営業費用に分類します。

これで、全ての収入と支出の分類が済んだことになります。

「売上高」「売上原価」「営業費用」「営業外収益」「営業外費用」「特別利益」「特別損失」

この7つに分けるだけです。

売上総利益=売上高-売上原価

営業利益=売上総利益-営業費用

経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用

当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失

段階利益も簡単に計算できます。

段階利益から分かること

一番分かりやすく有用なのは、経常利益です。

1年限りの特殊要因が除かれているので、将来の収支を予測するのにそのまま利用できます。

更に、売上総利益も有用な使い道があります。

売上総利益をゼロに置き換えると、会社を辞めた後の収支を予測することができます

売上総利益は「会社から貰う給料等」-「会社に勤めることでかかる支出」で求まります。

会社を辞めると給料も無くなりますが、スーツや飲み会の費用なども不要になります。

(ただし、住民税だけは1年遅れで納付するため、退職翌年まで納付することになります)

前年の売上総利益をゼロに置き換えた上で、経常利益を見てみましょう。

よほど配当収入等が大きくない限りマイナスになるはずです。

これが、会社を辞めて生活レベルを変えなかった場合に1年間で取り崩す資産の額です。

経済的自由とは、売上総利益ゼロでも経常利益がマイナスにならない状態とも言えます。

 

以上、前回から一歩進んで、収入と支出を7つに分類する方法とその活用でした。

このやり方でもいわゆる家計簿をつける必要はありません。

ここまでやって、もっと詳細に分析がしたかったら、その時初めて検討すれば良いでしょう。

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