楽で役に立つ家計管理の方法
こんばんは、まろたです。
以前、全ての人が家計簿をつける必要はないとお話ししました。
今回は考えられる限り簡単で意味のある家計管理の方法についてお話しします。
①簡単度:★★★★★ 年に1回銀行口座の残高を記録する
一番簡単で効果があるのがこれです。年間の作業時間は記帳に行く5分程度でしょうか。
ネットで残高確認ができるようにしておけば年間で1分ぐらいで済みそうですね。
事前準備として、一度自分の保有している銀行口座を全て把握する必要があります。
これによって何が分かるのか。
前年と比べて現預金総額が増えたのか減ったのかを把握することができます。
これ、とても重要なことです。
うちの親がそうなのですが、やたらと細かく家計簿をつけたがる人って居ますよね。
イオンで服を買って、食料品を買って、その明細を分けて記帳したがる。
当然、途中で挫折してしまいます。
その割に、この1年間で残高が増えたのか減ったのかは把握していないです。
優先順位が違うのです。
家計簿をつけている自分に酔っても仕方ありません。
どこで買ったか、何を買ったかを明細単位で把握するのは最終ステップです。
まずは今の生活を続けていて残高が増えていくのか減っていくのかを把握しましょう。
もし余裕があれば、記帳の間隔を半年に1回、3か月に1回、月に1回と増やして下さい。
月に1回記帳して前月からの残高推移を確認しても、年間の作業時間は1時間程度でしょう。
②簡単度:★★★ 年に1回資産と負債の残高を記録する
資産を現金だけで持ち、負債が無い人は前述の家計管理で十分です。
ただ、例えば株式を保有していたり、住宅ローンや奨学金がある人は、もう一手間必要です。
現金の残高が増えていても、それ以上に借金が増えていたら喜んでいられませんよね。
銀行口座の残高確認と同じタイミングで株式やローン、奨学金の残高も把握します。
会計の用語を使うと、貸借対照表(BS)を作るということです。
更に、前年からの現預金の残高推移を次の3つに分けて把握します。
1.株式の取得等のために支出した金額
2.住宅ローンや奨学金、その他借金の借り入れや返済にかかった金額
3.上記1、2以外の現預金の増減
これも会計の用語を使うと、キャッシュフロー(CF)計算書を作るということです。
上記1~3はそれぞれ「投資CF」「財務CF」「営業CF」に相当します。
銀行残高の確認だけで済んだ場合と比較してかなり難しくなります。
ただ、現金以外の資産や負債が大きい人には是非ここまでは把握して欲しいところです。
残高の把握に10分、残高推移を3つに区分するのに20分で、合計30分程度でしょう。
もちろんこれも余裕があれば半年に1回、3か月に1回と頻度を上げていきたいですね。
③簡単度:★★ 残高推移を収入と支出に分けて把握する
これは、前述の家計管理①および②をやった上でのプラスアルファになります。
②の3区分のうち、「3.上記1、2以外の現預金の増減」の内訳を把握します。
銀行通帳の明細を見れば、給料がいくら振り込まれたかは把握できると思います。
支出は残高の増減から給料による増加を除いた差し引きで求めます。
支出を細かく分けようと思うと家計簿をつける必要がありますが、これなら不要です。
収入と支出のバランスなど、ある程度の分析ができるようになります。
④簡単度:★ 支出のうち固定費や大きな出費だけを分けて記録する
家計管理③までやって尚余裕がある場合は、支出の内訳を把握することを試みます。
家賃や通信費などの固定費は金額が一定なので、その他の支出と区分します。
また、例えば1回1万円以上の買い物をした時だけ記録してその他の支出と区分します。
そうすると、あまり労力をかけずに「その他の支出」を小さくすることができます。
もしそれでも「その他の支出」というブラックボックスの中身が気になったら…
その時は1回1万円以上に設定した特別支出の記録ルールを引き下げれば良いのです。
どうでしょうか、ここまでやっても「どこで買ったか」「何を買ったか」は出てきません。
そんな細かい話は本当に最後の最後に余裕があれば趣味でやるレベルの話なのです。
まずは①②をやるだけでもかなり違ってくると思います。
家計を把握できなくて困っている方は、まずは簡単なところから始めてみては如何でしょうか。