生命保険ついての収支考察

こんばんは、まろたです。

これまで、保険についての収支および加入要否について考察してきました。

医療保険とがん保険に続いて、今回は生命保険について考えてみます。

生命保険が機能するのはどんな時?

「保険と言えば医療保険と生命保険」と、すぐに思い浮かぶメジャーな保険ではないでしょうか。

あまり色々考えずに入っているという人も多いかもしれませんね。

ただ、生命保険が機能するのは死亡および高度障害状態になった時です。

(高度障害になった場合の考察は医療保険の考察の障害年金がもらえるパターンと同じです。)

独身の場合、自分が死んで困る人は居ませんから明らかに生命保険は不要です。

結婚していても、共働きで子どもが居なければ独身に戻るだけですので保険は不要と考えられます。

加入要否について検討が必要なのは片働きか子どもが居る場合でしょう。

ちなみに私の後輩は「結婚したら多額の生命保険に入る!男としての誠意です!」と言っていました。

自分の強い意向で配偶者に仕事を辞めてもらった場合などは、そういう考え方もあるかもしれません。

生命保険と収入保障保険

死亡時に金銭を受け取れる保険は生命保険の他に収入保障保険があります。

収入保障保険は何歳まで受け取るか、月額いくら受け取るかを決めます。

例えば、「60歳まで月20万受け取る」という加入の仕方です。

もし30歳で死亡した場合、60歳までの30年×15万円×12か月で5,400万円受け取れます。

45歳で死亡した場合、15年×15万円×12か月で2,700万円です。

生命保険は何歳で死亡しても受け取れる金額は一定です。

不足する金額は年金受給開始年齢が近づくほど少なくなるので、収入保障保険には合理性があります。

保険料の支払についても、先々の支給額が少なくなる分低く抑えられます。

こちらの記事でも書いたように、保険の期待値はマイナスになります。

対応できない事態に備える目的でのみ、最小限の保険に加入するべきです。

その目的に適うのは生命保険より収入保障保険ではないでしょうか。

利用できる公的保障は?

死亡による損失は働き手が居なくなることによる収入の断絶です。

そのマイナスを埋めるために民間の保険に加入する前に、使える公的補償を探します。

1.遺族基礎年金

18歳未満の子どもが居る場合、国民年金をきっちり納めていれば遺族基礎年金が受給できます。

受給額は「年間779,300円+子の加算」となります。

子の加算は第1子・第2子は各224,300円、第3子以降は各74,800円となります。

遺族基礎年金は対象となる子どもが18歳になるまでしか受給できない点に注意が必要です。

2.遺族厚生年金

厚生年金に加入している場合、遺族基礎年金と併せて遺族厚生年金を受給できます。

こちらは夫が死亡した場合、子どもが居なくても妻は受給できます。

妻が死亡した場合、遺族基礎年金を受給していること、55歳以上であることが夫の受給条件です。

ここで男女によって扱いに差をつける意味が分からないので、今後の是正が望まれます。

受給額の計算は複雑ですが、ざっくり老齢厚生年金×3/4と考えて良いと思います。

遺族厚生年金同様、被保険者期間が25年未満の場合、25年として受給額を計算してくれます。

被保険者期間が、300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算します。

若いサラリーマンにとってメリットが大きいですね。

遺族基礎年金、遺族厚生年金とも年金ですので、将来の減額の可能性は考えておくべきでしょう。

生命保険(収入保障保険)加入要否~ころまろた家の場合~

我が家は子どもの居ない共働き夫婦ですので、今のところ生命保険は不要です。

今後子どもが1人できた場合のシミュレーションをやってみます。

1.夫が死亡した場合

子どもが18歳になるまでは遺族基礎年金と遺族厚生年金が貰えます。

また、それ以降は遺族厚生年金のみを受給できます。

遺族基礎年金は779,300円+224,300円=1,003,600円

遺族厚生年金は517,650円

将来の減額については、以前の障害年金の試算と同じく、保守的に4割減で想定します。

子どもの大学進学費用などを考えても、民間保険加入の必要は無さそうです。

2.妻が死亡した場合

この場合、基本的に遺族厚生年金が貰えません。

子どもが18歳になるまで遺族基礎年金を受給できます。

今の仕事を続けられるのであれば、家事代行などを利用しても大丈夫そうです。

仕事を変わるリスクまで考えるなら、大学は自力で行ってもらうことになる可能性はあります。

資産形成が進むまで期間限定で、月5万円程度の収入保障保険への加入はアリかもしれませんね。

生命保険(収入保障保険)についての収支考察まとめ

<生命保険への加入が必要な人>

・専業主婦(夫)の人

・共働きでも片方の収入が低い人

・教育資金、老後資金などの目途が立っていない人

<生命保険加入についての注意点>

・他の保険同様、基本的には損をする

・必要な分だけ掛ける

以上です。参考になれば幸いです。

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