継続雇用年齢70歳まで引き上げへ。その時年金は?


こんばんは、まろたです。

今朝、Yahooニュースのトップに継続雇用年齢を70歳に引き上げるニュースが出ていましたね。

初耳、という訳ではない話題だと思いますが、今日は改めてこれについて考えてみます。

年金の支給開始はどこまで遠ざかるのか

安倍首相は22日、議長を務める未来投資会議で、高齢者が希望すればこれまでより長く働けるよう、企業の継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げる方針を表明した。働く高齢者を増やすことで、人手不足を解消するとともに年金制度などの安定を図る。(出典:読売新聞)

高齢者の働き方についての記事でもありますが、同時に年金の記事でもあります。

まず思うのは、「年金支給開始年齢は最終的に何歳まで引き上げられるのだろう」ということです。

私見ですが「75歳標準、70歳から減額・繰上げ支給が選択できる」ぐらいはありえると思います。

そして、それが最も大きく年金支給額を減らせるシナリオでしょう。

健康寿命が大きく伸びない限り、年金支給開始年齢を75歳より引き上げるのは非常に難しいです。

現状は老齢基礎年金が65歳からの支給、老齢厚生年金も65歳支給への移行中です。

支給額は減額されますが、最短で60歳から繰上げ受給できます。

その場合、月々の受給額は65歳から受給するケースより3割少なくなり、その後一生変わりません。

仮に「75歳標準、70歳から繰上げ可能」となったら、同様に3割減で70歳から受給でしょうか。

繰上げで3割減、インフレに関する調整で3割減(マクロ経済スライド)と仮定して計算します。

すると、0.7 × 0.7 = 0.49  年金支給額は現状の51%減となります。

ちなみに、私が過去に最悪のシナリオを想定した際は70歳受給開始で受給額5割減の想定でした。

この試算は、現在の平均的な世帯年収の人がギリギリ生活できる水準を想定しました。

マクロ経済スライドによる3割減の根拠は乏しいですが、これ以上下がると大多数が生活できません。

ここまで大胆にカットできれば、年金を支える現役世代とのバランスはかなり改善できるでしょう。

健康寿命が尽きるまでサラリーマン続けますか

高年齢者雇用安定法は、高齢者の職業安定などを目的とし、企業に対して〈1〉65歳までの定年引き上げ〈2〉再雇用など65歳までの継続雇用〈3〉定年制の廃止――のいずれかを義務付けている。(出典:読売新聞)

今後はこれが70歳、あるいは75歳に引き上げられていくのでしょう。

身体が動く間は働いて、働けなくなる年齢から年金をもらう。それは理屈としては納得できます。

むしろ、やるのであればできるだけ早くからやって欲しいとさえ思います。

支給年齢の引き上げが遅れるほど、逃げ切り世代が生まれ、若い世代にしわ寄せがいくからです。

ただ、自分がこのまま70歳までサラリーマンを続けることができるかは別の話です。

具体的に自分の姿をイメージできますか?私には「絶望」の2文字しか浮かびませんでした。

意味の感じられない仕事にひたすら耐えて、やっと解放されたのに、もう満足に身体が動かない。

何故か職歴に空白期間があると著しく雇用条件が悪くなるので、満足に長期の休みもとれない。

何としてでも抜け出さなければならないと、改めて強く思いました。

私には健康寿命の限り働きたいほど仕事が好きなサラリーマンが多く居るとは思えません。

逆に、解放の日々を夢見てやりたくもない労働を続けている人は多いと思います。

あと少しのところに見えていたゴールを、更に死の直前まで遠ざけられるようなものです。

著しく生産性が下がった状態で、ただただ解放を待つ人生になります。

健康寿命ギリギリまで働いてくれれば、国として支払う年金額は確かに少なくなるでしょう。

でも、個別の企業が国の代わりに給料という名目で年金を支払っているだけではないですか?

生産性ゼロというのはさすがに言いすぎでしょうが、近いものがあると思います。

もしそうなら、素直に法人税を上げて企業に負担してもらった方が良いのではないでしょうか。

多くの人が死んだ目で働いて人生を無駄にしなくて済みます。

どうしても長く労働させるのであれば、労働の質の向上は至上命題です。

時間ができたらやってみたいと思っていたあれこれ、老後の楽しみが無くなってしまうのです。

せめて長期休暇の取得やリフレッシュ・学び直しのための休職ぐらいは無いと話になりません。

私は労働環境の改善はあまり期待できないと思っているので、脱出への道を進んでいきます。

その方法が起業にせよ早期リタイヤにせよ、まずは経済的な基盤を築くことです。

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