複式家計簿と武井壮
こんばんは、まろたです。
以前、私が実践している複式簿記による家計管理を紹介しました。
今日は何故私が毎日家計簿をつけるのかについて、改めて説明したいと思います。
私が毎日家計簿をつけ続けている理由
私は就職してからの約10年間、毎日家計簿をつけてきました。
今まで手間が少なく効果の大きい家計管理の方法を紹介してきましたが、あえて手間をかけています。
複式簿記で家計簿をつけることで、財政状態をリアルタイムで把握したいというのが理由の1つです。
他には、以前紹介したように将来の予測に役立てたいから、というのも理由です。
過去の収支データを蓄積することで、この先いくら必要になりそうかの見通しが立ちます。
あともう一つ、「自分の幸福度とお金の使い方の関係」を分析できるという理由があります。
家計簿をつけていると、大金を使った時に必ずしも大きな喜びを感じていないことに気づきます。
金額は小さくても大きな喜びを感じる、自分にとって有効なお金の使い方が見えてきます。
逆に、最近つまらないと思った時に、お金の使い方を見直すとヒントが隠されていることもあります。
私の人生の目標は「人生トータルで考えた時の幸せを最大化する」ということです。
ここで言う幸せは私が決める主観的なものですから、自分が何を幸せと感じるのかは極めて重要です。
それを良く知るためのツールとしても、家計簿を利用しています。
武井壮に学ぶ
皆さんは百獣の王、武井壮さんをご存知でしょうか。
唐突に何を言うんだ、という感じですよね。
この方の仰っていることがとても面白いので紹介させて下さい。
<動画①(9分20秒~)>
「毎日自己ベストを出すために、毎日自分のデータを調べてた」
「6年も続けてるとどんな風にしたら調子が良くなるか分かってくる」
「陸上やってる日は調子悪い日が1日も無かった」
「毎日自己ベストが出せる状態だったから、辞めたいって思ったことは1回も無かった」
<動画②>
「自分の能力全体を大きくせずに何かに特化させても、隣に行けば素人同然。ギャンブルだ」
「毎打席ホームラン打ちたいのに、打てねぇや。不思議だな」
「まず先に自分の身体を思った通りに動かせる練習をしてからスポーツをやろう」
この2つの動画は本当に面白いので、是非時間がある時に見て頂きたいです。
私はこれを見て彼の印象が変わりました。こんなにロジカルな人だったんですね。
「自分を知るために記録を取り続ける」
「自分を知らないままハードに訓練しても、少し外部環境が変わるだけで対応できなくなる」
「まずは自分の身体を思った通りに動かす訓練から始める」
これらは家計管理においても全く同じことが言えます。
『貯まる家計簿のつけ方』『貯めるための先取り貯蓄』
そういう方法論も悪くないけれど、もっと先にやるべきことがあると思うのです。
自分は何をするのが好きなのか、それをするためにはいくら必要なのか。
あるいは逆に、何が嫌いで、それを避けるためにはいくら必要なのか。
先々にお金が必要だとして、目先の支出を我慢してでも貯める必要があるのか。
テクニックだけを取り入れて無理矢理先取り貯金しても、幸福度は下がりかねません。
大事なのは、自分にとって何が幸せかを自分の頭でよく考えることです。
自分のことをよく理解するのに、家計簿を長年つけることは有効な手段の1つではあると思います。
自分の頭で考えることの大切さ
「自己ベストを出すことが目的なのに、練習で自己ベストを出そうとしている時間が少ない」
「水を飲もうとして飲めないことは無いのに、何故毎打席ホームランを打てないのか」
「苦労した分だけ、大人になったら好きなことだけで生きていきたい。何とか成功してやろう」
武井壮という人は、本当に着眼が鋭いなと思います。
そして、はっきりした目的を持ち、それを達成する方法を自分の頭で考えている。
こういう人が上司だったら良いなと思います。給料は我慢料とか言わなさそうです。
この人が指導者になったとしたら、理不尽なしごきや暴力による指導をすることは無いでしょうね。
そもそも暴力による指導が有効なのは、思考停止して言われた通りに動けば良い場合だけです。
でも、自分の頭で考えられない選手はそこそこのレベルにしかならない。
そこそこのレベルでは生き残れない世界だから、自分で考えられない選手に暴力は不要。
もちろん、自分で考えられる選手に暴力は不要。ゆえに、全ての選手に対して暴力は不要。
そこに考えが至る指導者なら、暴力や理不尽はそもそも選択肢に無いはずです。
こういう「全体が見える」「目的から逆算して行動を決められる」という素質はとても大切です。
私はまだまだ未熟者ですが、意識的に能力を磨いていきたいと思っています。